2020年10月24日土曜日

iPhone12の無線LAN規格はiEEE 802.11ayなの? ルーターって売ってるの?

 iPhone12の無線LAN規格はiEEE 802.11ayなの? ルーターって売ってるの?


 

iPhone12が発売開始されましたが、5G対応などで世間では話題です。5Gの話にも触れますが、それより気になったのは超近距離無線LANサポート「IEEE 802.11ay」に関することです。

 

 iPhone12はiEEE 802.11ayなの?まず最初に断っておきたいこと


この記事を読む前に断っておきたいことがありますので、それを読んだ上で納得されるならそのままお進みください。

  •  私はApple信者でもなければ、アンチでもありません。世間の話題なので、ちょっと気になったことを調べたまでの話です。
  •  通信規格の知識に関しては全くのド素人です。ド素人なりに色々調べた結果を述べますが、間違えた情報があるかもしれません。どうしても気になる内容がありましたらコメントにて言及願います。
  • 面倒なのでキャッチーな画像は貼りません。文字情報が多いですが、出来るだけ読みやすくしたいと思います。

 

結論 iPhone12の無線LAN規格対応はiEEE 802.11ayではなくiEEE 802.11ax

 

 2020年10月23日にAppleのiPhone12が発売開始になりました。

新機種発売日の定番となりましたが、テレビでは朝からアップルストアのニュースをしていました。

コロナ禍によって店員のハイタッチは無しとか、5G対応で高速通信対応だけど使用エリアが限られるとか。

それでテレビで言っていた?のか忘れましたが、無線LAN規格は「iEEE 802.11ay」をサポートとのこと?

「iEEE 802.11ax」は聞いたことあるけど、「iEEE 802.11ay」ってなんやねんと思って色々調べましたが、結論としては、iPhone12の無線LAN規格は「2x2 MIMO対応Wi‑Fi 6(802.11ax)」とのことでした。

「2x2 MIMO対応Wi‑Fi 6(802.11ax)」はAppleの公式サイトの情報なので間違いありません。



そもそもiEEE 802.11ay(え~わい)ってなんやねん

 TVでは5Gの話題ばかり放映していますが、無線LANの規格に関しては全く話題にのぼりません。

まあ視聴者がここ数年耳にする5Gの話題を放映した方が食いつきがイイですからね。

ですが、家やオフィス、マクドナルドなどでWi-Fi接続したり、モバイルルーターを使う人にとっては無線LAN規格の知識の方が重要なのではないでしょうか?

結論としてはiPhone12は「iEEE 802.11ax」(これに関しても後ほど触れます)に対応しているということなのですが、今日初めて聞いた「iEEE 802.11ay」に関して調べました。


 「iEEE 802.11ay」は超近距離無線LAN規格のこと

まず覚えておきたいのは、「無線LAN」=「Wi-Fi」ということ。(厳密には少し違うらしい)

無線LANの規格が「IEEE 802.11規格」(アイ・トリプルイー)で、Wi-Fiはその規格に準拠し、接続可能と認められた製品にはWi-Fiのロゴが使われています。

 「Wi」=Wireless(ワイヤレス)、「Fi」=Fidelityという語源は後付けで、イーサネットAllianceがコンサル会社に頼んでキャッチーな名前を考案したのが「Wi-Fi」で、意味は特になかったそうです。

まあ難しいことは考えずに「無線LAN=Wi-Fi」という覚え方で良いでしょう。


 少々前置きが長くなりましたが、「iEEE 802.11ay」とはなんやねんというのは、「超近距離無線LAN規格」のことで、最大通信速度(機器や通信設備が最大限努力したときのベストの通信の速さ)が100Gbpsとのこと。


無線LANルーターなどを購入するときに

「無線LAN規格 iEEE 802.11 a/b/g/n/ac 対応」

という表記を見たことがあるかと思いますが、axやayはそのさらに上ということですね。

 

無線LAN規格と周波数帯域と通信速度
無線LAN規格 周波数帯域 最大通信速度
IEEE 802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE 802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE 802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE 802.11n 2.4GHz/5GHz 600Mbps
IEEE 802.11ac 2.4GHz 6.9Gbps
IEEE 802.11ad 57GHz~66GHz 6.8Gbps
IEEE 802.11ax 2.4GHz/5GHz 9.6Gbps
IEEE 802.11ay 60GHz 100Gbps

 

 周波数は60GHz帯を使われていますが、60GHz帯の特徴としては、

  • 「家電やご近所さんからの電波干渉を受けづらい」
  • 「狭い範囲での高速通信に向いている」
  • 「障害物に弱く、通信距離も短いので屋外やルーターから離れたところには向いていない」

とここまで調べてふと気づきました。

iPhone12で使われていない無線LAN規格をこれ以上調べても無意味だということを。

 

そもそも2020.10.23のiPhone12発売日の時点では、IEEE 802.11ay対応の無線LANルーター(モバイルルーターも)が全く販売されていないようなので、たとえiphone12がIEEE 802.11ay対応だったとしても、超近距離無線LANは体験できないということになりますね。

 

一般家庭やモバイルルーターでもまだ対応していないので(公衆環境では対応してるとこある?)Appleも「IEEE 802.11ax」にしたのではないでしょうか?


そもそも11ayは規格の策定中で仕様が完全に決まってないそうです(私の調べた情報の限りでは)。

 

 

 

 iPhone12で使われている「IEEE 802.11ax」とは?

 「IEEE 802.11ax(Wi-Fi6)」規格のスマホは2019年発売のiPhone11から増えだしました。

先ほどの表の中では「IEEE 802.11ax」の上に「IEEE 802.11ad」という規格もありますが、ほとんど普及しなかったようです。


なので「IEEE 802.11ax」にまだ対応していないスマホの場合は「IEEE 802.11ac」がほとんどではないでしょうか?(筆者が2020年6月まで使っていたスマホは11nでしたけど)。


 「IEEE 802.11ax」の最大通信速度は9.6Gbpsとバカっぱやですが、これはあくまでも理論値で、環境や使い方で大きく上下するとのこと。

最大伝送速度は8本のアンテナを使った場合で、広く普及しているのは2本まで(それでもアクセスポイントとの伝送速度が、1Gビット/秒を超えるレベルに達する)。


「IEEE 802.11ax(Wi-Fi6)」では最大伝送速度に加え、スループットが11acと比べて4倍以上に向上しているとのとで、例えると高速道路の車線が2車線から8車線になって多くの車が時速100㎞/hで走れるようなものらしい。


家庭内の無線LANルーターをこの「IEEE 802.11ax(Wi-Fi6)」に対応させるには、当然「IEEE 802.11ax(Wi-Fi6)」対応ルーターに買い替える必要がある。


「IEEE 802.11ax(Wi-Fi6)」はすでに各社から対応ルーターが出ているので、価格ドットコムの人気順位を参考に紹介したい。

 

11ax(Wi-Fi6)対応無線LANルーター人気ランキング
順位 メーカー 参考価格 機種名 通販サイト
1位 NEC 12,390円 Aterm WX3000HP PA-WX3000HP Amazon/楽天/ヤフー
2位 バッファロー 14,139円 AirStation WSR-5400AX6-MB amazon/楽天/ヤフー
3位 バッファロー 7,569円 AirStation WSR-1800AX4-BK amazon/楽天/ヤフー

 

 バッファロー安っ。

1位のNECと3位のバッファローの違いは最大接続数がNEC36台、バッファロー14台だったり、5Ghzの速度がNEC2402 Mbps、バッファロー1201 Mbpsといった違いにあるようです。


 私見ですが、私はバッファローのルーターやキーボード、マウスなど過去に何度も買ってあまり良い印象は無いので、多少高くても1位のNECをおすすめしますけどね。


通信設備などに詳しいユーチューバーの話では、この手の通信機器にくわしいエンジニアの話ではNECが一番おすすめできるとのことでしたので。

 

 5Gで世間は騒いでるけど?

今朝(10月23日)のフジテレビのとくだねでも言っていましたが、iPhone12が5Gに対応しているとはいえ、その通信エリアはまだまだ狭いとのことでした。


ほとんどがドコモショップと、いくつかの駅では対応しているようです。



auは東京の地図で紹介
auの5G対応エリア(東京)

赤や紫の点の部分だけです。駅周辺やauショップのエリアと思われます。

 

 ソフトバンクも東京だけを例に見てみると、


青い矢印で示した赤色と同じ赤色部分だけです。

東京ですらこんな感じなので、全国エリアをほぼすべて網羅するまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

それでこの5Gエリアに関する情報を探しているうちにまた新たな単語が飛び込んできたので、それも調べました。

 

 ミリ波対応とは? sub6とは?

 5Gエリアに関して調べていたら出てきた単語が「ミリ波」と「sub6」。

この2つに関してサクッと紹介したいと思います。

ミリ波とは、30~300GHz帯の周波数を指す言葉。

6GHz帯以下がSub6(サブシックス)

 

携帯の会社別に周波数が割り当てられているようです。(テキトーすぎて申し訳ない)

消費者側でどうこうできる内容ではなかったので、あまり詳しくは調べませんでした。


 

 

家の無線LANルーターを最新のものに変えても、、、、

 そもそもiPhone12で「IEEE 802.11ax(wi-Fi6)」に対応し、無線LANルーターをNECのAterm WX3000HP PA-WX3000HPに変えたとしても、うちの場合プロバイダはJ-COMなので、最大通信速度が360Mbpsなんですよ。


スマホや無線LANルーターが幾ら早い速度が出る規格に対応していても、おおもとの速度が360Mbpsしか出ない(これでも充分早いですけど)のであれば意味がないです。


一応J-COMでも1Gpbsに対応しているエリアなどはあるようですが、うちのマンションは対象外でした。


もしここまで読んでくださった方で、iPhone12やその他の「IEEE 802.11ax(wi-Fi6)」に対応したスマホを持っていて、是非ともその通信速度を享受したいとお考えなら、まず家の通信環境がどうなっているのか調べる必要があります。


有名どころだとNURO回線網を使った2Gbpsの【光マッハ】 ですかね。

今度もうちょっと詳しく調べてみたいと思います。

 

 

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