嗚呼、、古きよき携帯電話
携帯電話を使い始めてからすでに20年以上は経っているだろうか。
当時を知る人は懐かしみながらでもこの記事を読んで頂けたらと思う。
私が携帯電話を使い始めた当初はツーカー(TU-KA)セルラー東京だったような記憶がある。1994~1997年あたりかなあ。
形は忘れてしまったがこんな感じのやつだった |
当時の携帯電話の電波はアンテナの基地局も少なかったからなのか、電波の拾いが悪く、携帯電話のアンテナ表示が3つ=バリ3になっているかどうかをしょっちゅう気にしている状況だった。
これが3本立っているかどうか気になってしょうがなかった |
なんとか電波を拾いやすくする為に社外品の伸縮式アンテナ、を付け替えたりしたもんだ。
↑こんな感じの伸縮式のアンテナ Amazonで探してもさすがに携帯電話のアンテナと しては既に売られているものが無かった 。当たり前か |
居酒屋で仲間同士で飲む時は電波が拾いづらかった為、皆テーブルの上に携帯電話を置いてないと気になってしょうがなかった。
どうせ掛かってくる電話といえばキャバクラ嬢が夕方に掛けてくる営業電話くらいのモンだったが、、、、。
当時は携帯電話会社が各社競って基地局を増やしていたのだろう(今もそうかもしれないけど)。
仲間内でバリ3になっているのはいつもDocomoの携帯電話だった。私もDocomoなら安心できると思い、ツーカーからDocomoに変更した。
その頃の携帯電話はカメラなんて付いていなかったので写真も撮れないし、メールの機能なんて物もない。
まさに携帯電話は電話としての機能しか果たしていなかった。
ズボンのポケットに入れていてもそれなりの重さがあったので、携帯電話の角があたる部分のポケットが擦れて穴が開くということもあった。
生まれた時からスマートフォンが既にある世代からすれば電話するだけの機能しかない携帯電話なんて魅力が無いだろうが、当時は携帯電話を持つ事がひとつのステータスになっていた。
ガラパゴス化が加速していく日本国内の携帯電話
日本国内で売られている携帯電話は独自の進化をとげて日本人が好む機能を充実させていった。それが後に『ガラパゴス携帯=ガラケー』と揶揄されるわけだ。
どの機能が先かは順序が定かではないが、概ねこんな感じではないだろうか?
・ショートメールが打てるようになった
・カタカナ表示しかできなかったのが普通の平仮名から漢字変換ができるようになり、文字情報の幅が広がった。と同時にメールの機能も充実していった。
・メールの機能の充実は「iモード」、「EZweb」、「J-スカイ(現Yahoo!ケータイ)」あたりからか?
・絵文字が使えるようになった。
・着信音が電子的BEEP音から16和音など音域?が広がり『着メロ』がブームになった。
・カメラ搭載により写真が撮れるように。さらにメールに添付送信できることから『写メール』という言葉が生まれた。
、、、、、って思い出しながら書いてみたが、携帯電話の歴史で検索したらちゃんとしたサイトがあったのでそちらを見るのが手っ取り早いだろう
携帯電話の歴史/年代流行
で、お財布ケータイやらワンセグテレビやらなんやらかんやらいっぱい付いたおかげで他の国では売れない『ガラケー』が進化していったわけだ。『ガラパゴスケータイ』が進化するというのも変な話だが。
やっぱりDocomoが一番っしょ
私は申し上げたとおり、ツーカーセルラーから切り替えたDocomoを愛用していた。
電波状況は申し分ないし、やはり天下の『電電公社』というお国の機関からの民営化した『NTT』が母体の携帯電話会社である。
バブル期にNTT株が投資の対象になって、当時は『NTT』=『チョーすげー企業』という印象が強かった。
そんなイメージが強かったので他のキャリアであるKDDIやボーダフォンなどには目もくれなかった。
今はAUやSoftBank(ソフトバンク)に落ち着いたが、合併や吸収を繰り返してコロコロと社名やサービスが変わるDocomo以外のキャリアがイヤだというもあり、
『とりあえずDocomoに入ってりゃいいっしょ』
という状態が15年ほど続いただろうか。
もどかしい『Iモード』などのモバイル用のNET環境
Docomoの『Iモード』もムーバからFOMAに変わってかなりスピードがあがり、使いやすくはなっていた。当然「パケ・ホーダイ」のサービスは利用してのことだ。
ただ私は常々思っていた。『Iモード』ってなんでPCのインターネットのようにもっと簡単にフルブラウザでインターネットできないんだろう。
当時の技術的には携帯電話でフルブラウザするなんてことは出来たはずだ。
ただやはり通信環境がしょぼかった?
詳しいことは専門知識が無いのですが、4G LTEとかWi-Fiとか現在では動画配信・受信出来るほどのスピード&データ量を送信できる環境が昔は無かったんですね。
ガラケーでも『フルブラウザ』の機能はありましたが、全部表示するのに何分も掛かったりしていましたもんね。
あとガラケーの液晶サイズでフルブラウザで見ようもんなら、文字の大きさが米粒の10分の1くらいに小さくなって、【拡大】機能を繰り返した上で上下左右ボタンを駆使してWEBサイトを閲覧しなくてはなりませんでした。
スマホならピンチしてスライドやドラッグという簡単さがありますけど。
出るべくして出てきたiPhone
いや、すげーよやっぱ。なにがって【スティーブ・ジョブズ】
Iモードなどの携帯電話用のインターネット環境のもどかしさをスティーブも当然感じていたんでしょう。
アメリカならブラックベリーとかでしょうか?
「モバイルフォンでも据え置きのPCと同じ用にフルブラウザでインターネットを扱えるようにするにはどうしたらよいか?それが早くできれば大きなビジネスチャンスに繋がるはずだ。しかもこれが出来れば世の中のビジネスや文化などに革命が必ず起きる!」
とスティーブ・ジョブズが思ったかどうかは知りませんが、iPhoneが出てきたときに、
「やっと俺が思っていた「もどかしさ」を解決してくれる物が出てきた」
と思ったもんです。
ただほぼ同時期にAndroidのスマートフォンも対抗馬的に出現していたので、googleも同じことを考えていたんでしょうね。というか世界中でそのあたりの技術は競争していたのでしょう。
調べてみたら、
iPhone
2007年1月9日に開催されたアップル製品の展示会のひとつ、Macworld Expo 2007にて発表
Android
Androidが公式にリリースされたのは2007年11月5日「Android 0.5」
なので実はAndroidの方が世間に公表されたのが早いんですね。
スティーブ・ジョブズのプレゼンが強烈だったのでiPhoneの方が早いと思っていましたが、googleも流石の天才集団。
記憶をたどってみるとたしかにiPhoneが日本で出回る前から『GOOGLE PHONE』なるフルブラウザ対応の携帯電話があったような気がします。
iPhoneにするかAndroidにするか迷った挙句
さて困ったぞと。世の中にスマートフォンなるものが出現してきた。
フルブラウザでサクサクインターネットが携帯電話でできる。
世の中はこぞってiPhoneを使い始めていた。
「早く使ってみないと時代に乗り遅れる!!」
と焦りがありましたが、ここで大問題。
DocomoではiPhoneが使えなかった。
そう。現在ではDocomoでもiPhoneを選択できますが、当時はAUかSoftBank(ソフトバンク)に切り替えないとiPhoneが使えなかったんですね。
そこで取った苦肉の策。
携帯して電話としてつかうのはDocomoのFOMA
iPhoneチックに使えるiPod touch(第3世代)を購入→フルブラウザインターネットは家で加入しているJCOMモバイルWi-Fiに加入
インターネット閲覧できるのが魅力 |
別に携帯電話と一体型になっていなくても構わない。フルブラウザでサクサクインターネットさえ出来ればいいというのが私の願望でした。
Androidは当時『使いづらい』という噂も聞いていたので、
『ふん、所詮二匹目のドジョウか』
と素人考えで勝手に馬鹿にしていました。
会社で詳しい人に聞いたところ、フリーSIMのiPhoneならDocomoでも使えるとのことでしたが、日本国内でiPhoneのフリーSIM本体価格20万くらいだったでしょうか。
香港などで買うとその半額くらいで手に入るとのことでしたが、そこまでしてiPhoneが欲しいという欲はありませんでしたね。
iPhoneがタダで手に入った
転機が訪れました。当時勤めていた会社の営業戦略で社員の社用携帯電話は全てiPhoneにすることになったのです。
営業マンの情報伝達のスピード化を図るのが大きな目的でした。
私もわりと重要なポストに就いていたので社用携帯電話は持たされていたのですが、念願のiPhoneがしかも無料で手に入ったのでした。
会社が社用として契約しているので通信プランなどはどうなっているのかわかりませんが、とりあえずフルブラウザインターネット環境を使いまくっても私の出費は皆無だったわけです。
iPod touch(第3世代)に使っていたモバイルWi-Fiは不要になったので、ちょうど2年で解約。iPod touchは車に接続して現在もミュージックプレーヤとして活躍中です。
とはいえ個人で所有していたのはまだ『ガラケー』。DocomoのFOMA携帯でした。
世の中は殆どスマホに意向済み?
仕事の関係でガラケーとスマホの所有率の割合を調べていたのですが、今から4年ほど前の2013年、とうとうスマホがガラケーを抜いた頃です。通勤電車で反対側の座席に座る人の殆どがスマートフォン。
スマホの利便性は社用のiPhoneで知っていたのですが、私がDocomoのFOMA携帯をこだわって持っていた理由としては、自身で作成した携帯(ガラケー)用のWEBサイトの表示確認用として手放せなかったというのがあります。
携帯(ガラケー)用のWEBサイトというのはガラケーでもスマホでも閲覧できるのですが、例えばブログに広告を貼る場合、ガラケー用の広告を貼っていたのでスマホだと広告の表示はされるがリンク先は表示されないということがあったんですね。
「いや、待てよ。世の中がこれだけスマートフォンに意向しているのにガラケーの広告表示に拘るのって意味無いんじゃない?」
と気づくのが相当遅かった。もっと早くスマホに移行していれば新たなビジネスチャンスに乗れたかも、、、、。
そしてとうとうガラケーとはオサラバする時が来ました。
もはやDocomoに拘る理由が見つからない
世間ではDocomoがとうとうiPhoneを導入するというニュースが流れていました。「あれだけ拒んでいたくせに結局iPhoneも扱わないとAUやSoftBank(ソフトバンク)に勝てないんだろう」
大手3キャリアのスマートフォンに変えた場合、どんなに安いプランでもなんだかんだで月6,500円ほど。
その頃から世間では格安スマホ戦争が始まっていました。
ガラケーの頃は選択肢が3キャリアしかなかったのが、他のサービスも使える時代が来ていたのです。
とはいえ使う回線は3キャリアのようですが。
ガラケーからスマホに切り替えるときに思ったのは、
「俺なんでDocomoに拘っているんだろう?」
そう。もう通信環境的なことや機種ラインナップやアフターサービスなどを考えた場合にDocomoに拘る理由が見つからなかったのです。
とうとう15年以上愛用していたDocomoとお別れする時が来ました。
Docomoを辞めた理由としては、
・スマートフォンの料金が高い
・通信回線は3キャリアでどこでも大して変わらない?
・当時DocomoはiPhoneが使えないキャリアだった。何様のつもり?
SoftBank(ソフトバンク)が大躍進する中、Docomoって逆に衰退していくのではないか?というイメージもありました。
Docomoを辞めて選んだ携帯電話会社は?
たまたまインターネットで見かけたバナー広告だったか、理由はわすれましたが、Y!mobile(ワイモバイル)というサービスがあることを知りました。
TVコマーシャルも始まりかけた頃でしょうか。
調べるとY!mobile(ワイモバイル)はSoftBank(ソフトバンク)の回線を使用とのことで、回線的には安心。
利用料金体系も安いプランなら月3,000円からスマホを使える(3年前の初期のころ)。
ただ残念なことに当時はまだiPhoneの取扱いがありませんでした(2017年10月現在では取り扱っています)
アフターサービスなど困った時の対処も考えた場合、Y!mobile(ワイモバイル)は実店舗も構えていたので、何かあったときはお店に実機を持ち込んで相談できる強みがありました。
現在では楽天スマホなどの色んな格安スマホがありますが、Docomoを辞めてMNP(マルチナンバーポータビリティー)にも対応しているY!mobile(ワイモバイル)が私にとっては魅力的な携帯電話会社でした。
↓気になった方はこちらで確認できます
ちょっと長くなったのでY!mobile(ワイモバイル)に変えてどうだったか、次回の記事でじっくり紹介したいと思います。
↓次回記事はこちら
Y!mobile(ワイモバイル)が一番いい?
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